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調理効率を考えていたら、
便利な解凍の仕組みができました。

調理中のタイムロスを、ゼロにする。

「名もなき家事」というように、家事はちょっとした作業の積み重ね。キッチンの仕事にも同じことがいえるでしょう。そこで「4w1h」では「道具を上手に活用すれば、調理の時間も手間もストレスも、もっと減らせる」と考え「解凍プレート」を開発しました。
フォーカスしたのは平日の食事づくり。食材や調理プロセスを検証してみると、冷凍食材の使用頻度が高いという結果に。そこで取り組むべきは「解凍方法の見直しでは?」と仮説を立てました。

解凍を効率化する、新しい仕組みを。

解凍には自然解凍、レンジ解凍などがありますが、自然解凍は時間がかかり、すぐに調理に移れません。一方電子レンジでの解凍は、食材に火が通ったり、逆に解凍が不十分だったりと調節に難点が。「ほどよく速く」解凍できなければ、そこで時間にムダが生まれ、スムーズにいかないことがストレスになってしまいます。
解凍の時短に不可欠な「熱交換」を、電気を用いない単純な仕組みで実現させたい。そんな解凍ツールを目指すことに決めました。

このギザギザが、解凍力の明暗を分ける!

まず実施したのは市販の解凍プレートの実力分析。熱を伝えやすいアルミ合金を使ってはいるものの、一度冷気を吸収してしまうとプレート自体の温度が下がり、解凍効率も低下していました。
「冷気を逃す、もうワンステップが必要だ」と気づいた私たちは、熱交換の仕組みを再考。プレート裏にギザギザ・フィン(特許)を付け、トレーの水に冷気を放出しつづける「2段階吸冷システム」を開発し、これまでにない急速解凍を実現したのです。

時短解凍が、食材のおいしさを引き上げた。

食材からプレートへ、プレートから水受けとなるカバートレーへ。グイグイ冷気を吸い取って、水やぬるま湯に冷気を逃しつづけるのは、高さ12mmのギザギザ・フィン(特許)。これを15mm間隔で12枚配置し、熱交換力つまり解凍力をアップしました。
時短解凍は食材にもいい影響を及ぼしました。解凍時間が短いほど食材への負担が減るため、ドリップは出にくく食感しっとり。おいしくて、色までキレイな食材を準備できるようになったのです。

20ccごとに実験、最適な水位はどこ?

水受けとなるカバートレーでは、ぬるま湯や水を入れたときの高さを試行錯誤。プレートを置いても重みで水が溢れず、傾けたときにも安心で、かつ熱交換の効果を発揮する水位を20 ccごとに実験。最適な水の容量を約380ccと設定し、使う際にわかりやすいよう、カバートレーにMax水位線を表示しました。
また解凍中のホコリや虫を防ぐため、フタとしての機能を追加。収納しやすさを考えて、スタッキングも可能にしました。

シンプルで記号的、デザインでも差別化。

サイズはできるだけ小さく、でもいろいろな食材を受け止められるA5に設計。さらに後片付けの負担を減らすため、表面は汚れがつきにくいフラットな形状に、裏面は洗ったあとでスッと水が切れるよう、ギザギザ・フィンの角度にもこだわりました。
プレートにフィンを付けただけの、シンプルで記号的なデザインが印象的な「4w1h」の「解凍プレート」。調理効率、おいしさ、気持ちよさを大切にした結果が、この形につまっています。